航空大学校の倍率
航空大学校の近年の受験者数と合格者数をまとめてみました。
H27 受験者数 526 合格者数 72 倍率 7.2
H28 受験者数 587 合格者数 72 倍率 8.0
H29 受験者数 713 合格者数 72 倍率 9.5
H30 受験者数 879 合格者数 108 倍率 7.7
H31 受験者数 968 合格者数 108 倍率 8.6
このようになっており、約7~10倍で推移しています。
H30年度から募集人数が108人になることによって、一時的に倍率が下がっていますが、近年受験者数は伸び続けており、この影響で倍率はそこまで変わっていないことが見て取れます。
募集人数が増えるとエアラインの採用数も増える?
この点に関してはまだ分かっていません。
H30年度に入学した学生が就職試験をまだ迎えていないことから、就職の際にどのような影響があるのかはまだ分かっていません。
しかし、2030年問題もあり、そもそもエアラインのパイロットの数が足りていないことをきっかけに合格者数を増やしたので、おそらく採用数も増えることが期待されます。
自社養成との比較
自社養成パイロットの倍率はおよそ100倍と言われています。
これに対して航空大学校の倍率は10倍程度ですので、パイロットの世界の登竜門としては広いのかもしれません。
各試験ごとの倍率
一次試験、二次試験、三次試験の各試験ごとの倍率を計算してみます。
一次試験の倍率
H27 受験者数 515 合格者数 280 倍率 1.8
H28 受験者数 573 合格者数 280 倍率 2.0
H29 受験者数 682 合格者数 284 倍率 2.4
H30 受験者数 829 合格者数 300 倍率 2.7
H31 受験者数 926 合格者数 350 倍率 2.6
このように一次試験だけを見てみると、倍率は1.8~2.7となっており、おおよそ2人に1人が合格していることが見て取れます。
ここで半数以上が不合格になるとも見て取れますので、一次試験は気が抜けません。
二次試験の倍率
H27 受験者数 263 合格者数 139 倍率 1.8
H28 受験者数 262 合格者数 111 倍率 2.3
H29 受験者数 265 合格者数 110 倍率 2.4
H30 受験者数 295 合格者数 146 倍率 2.0
H31 受験者数 342 合格者数 158 倍率 2.1
このように二次試験も1.8~2.4倍となっておりおおよそ1次試験と倍率が変わらないことが分かりました。
ある程度の対策はこちらで紹介していますが、一部運の要素もあるかもしれません。
出来る限りのことをして臨むようにしましょう。
三次試験の倍率
H27 受験者数 138 合格者数 72 倍率 1.9
H28 受験者数 108 合格者数 72 倍率 1.5
H29 受験者数 109 合格者数 72 倍率 1.5
H30 受験者数 141 合格者数 108 倍率 1.3
H31 受験者数 154 合格者数 108 倍率 1.4
このように三次試験の倍率は1.3~1.9となっており、比較的変動が大きいです。
このデータにより、3次試験の倍率は、2次試験でどれだけ足切りをするかということによるということが分かります。
そして、2次試験はおおむね9割の人が身体的には合格し、ほとんどが1次試験のデータと2次試験のデータを総合的に判断した場合の足切りですので、1次試験は3次試験まで確実に影響していることが見て取れます。
まとめ
倍率から分析すると、2次試験も3次試験ももちろん最低限の身体適正、人格適正が必要なのは間違いありませんが、それを満たしているならば、1次試験の点数で順位付けをされます。
そのため、1次試験は最も重要であり、努力で変えられる点なので、全力で対策をすることをお勧めします。
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